育てやすい観葉植物として人気のサンセベリアは、原種だけでも約70種も存在します。そんなサンセベリアについて、「どんな種類があるの?」「購入する前に、どんな種があるか見ておきたい」と考える人も多いと思います。
ここでは、代表的なサンセベリアや、我が家で育てているサンセベリアを紹介します。ぜひお気に入りの種を見つけるのに役立ててください。
- サンセベリア(サンスベリア)の基本情報
- サンセベリア(サンスベリア)の代表種と我が家のサンセベリア
- 代表的なサンセベリア(サンスベリア)
- 我が家のサンセベリア(サンスベリア)
- サンセベリア・ローレンティー・コンパクタ(Sansevieria trifasciata ‘Laurentii Compacta’)
- サンセベリア・ゴールデンハニー(Sansevieria trifasciata ‘Golden Hahnii’)
- サンセベリア・グリーンハニー(Sansevieria trifasciata ‘Green Hahnii’)
- サンセベリア・シリンドリカ(Sansevieria cylindrica)
- サンセベリア・サムライ(Sansevieria ehrenbergii ‘Samurai’)
- サンセベリア・サムライドワーフ(Sansevieria ehrenbergii ‘Samurai Dwarf’)
- サンセベリア・マッソニアナ(Sansevieria masoniana)
- サンセベリア・ボンセレンシス(Sansevieria boncellensis)
- サンセベリア・フランシシー(Sansevieria francisii)
- サンセベリア・モトムケニア(Sansevieria cylindrica ‘Motum Kenya’)
- サンセベリア・シルバークラウン(Sansevieria hybrid ‘Silver Crown’)
- サンセベリア・ピングイキュラ (Sansevieria pinguicula)
- サンセベリア・キルキー・プルクラ・コパトーン(Sansevieria kirkii var. pulchra ‘Coppertone’)
- 個性あふれるサンセベリアの世界
サンセベリア(サンスベリア)の基本情報
まずは簡単にサンセベリアとはどんな植物なのか確認しておきます。
| 原産地 | 分類 | 大きさ | 花言葉 | 風水 |
| 中央~東アフリカ アラビア半島 南アジアの一部 といった『高温乾燥地帯』 | キジカクシ科 スズラン亜科 ドラセナ属 (Asparagaceae Nolinoideae Dracaene) | 小型種:5~20㎝ 中型種:20~60㎝ 大型種:60~120㎝ 超大型種:~200㎝ (流通量が多いのは 10~80㎝程度) | 永久 不滅 | 金運上昇 邪気払い |
サンセベリアは、特徴的なスタイリッシュな葉姿と高温・乾燥に強く育てやすいということから、人気、知名度ともに高い観葉植物の一つです。
永久、不滅という花言葉や金運上昇といった風水的な効果から、「開業祝」「長寿のお祝い」などのシーンでの贈り物としても高い人気があります。
サンセベリアの基本情報をもっと詳しく知りたいという人は、こちらを参考にしてみてください。
サンセベリア(サンスベリア)の代表種と我が家のサンセベリア
サンセベリアは、原種(野生から発見された種)だけで60~70種ほどあります。さらに、園芸用として、いろいろな品種が今も生み出されています。数が多すぎて、そのすべてを紹介はできませんが、代表的な品種と我が家で育てている品種を紹介したいと思います。自分好みのサンセベリア選びの参考にしてみてください。
人気度、流通量、育てやすさ、価格については、記事投稿時点の独自調査によるものです。あくまでも参考程度にしてください。
代表的なサンセベリア(サンスベリア)
サンセベリア・ローレンティー(Sansevieria trifasciata ‘Laurentii’)
- 人 気 度:
- 流 通 量:
- 育てやすさ:
- 価格(税抜)目安:100円~30,000円(ボリュームゾーン:5,000円~8,000円)
「サンセベリアといえばコレ!」という代表種で、「虎の尾」や「Snake Plant」といった呼び方(どちらも本来サンセベリア全体を指すものなのですけどね…)でも広く知られています。上へ上へと伸びていくスタイリッシュな剣状の葉に鮮やかな黄色の斑(覆輪)が入ったタイプで、インテリアグリーンとして高い人気を誇ります。2000年頃のサンセベリアブームの時に「最も広く普及した」種で、流通量が非常に多く手頃な価格で入手しやすいのも魅力です。
サンセベリア・ゼラニカ(Sansevieria trifasciata ‘Zeylanica’)
- 人 気 度:
- 流 通 量:
- 育てやすさ:
- 価格(税抜)目安:500円~15,000円(ボリュームゾーン:1,000円~10,000円)
ローレンティーと同様に、スタイリッシュな剣状の葉をしていますが、ややシルバーがかった落ち着いた葉色と柔らかな横縞模様が特徴の魅力的な種です。ローレンティーよりも派手さは控えめ(黄色の斑が入らない)で、シックな空間やモダンなインテリアにもよくなじみます。また、ローレンティーよりも耐陰性が高く、置き場所の自由度が高くなるのもうれしいポイントです。
サンセベリア・シルバーキング(Sansevieria trifasciata ‘Silver King’)
- 人 気 度:
- 流 通 量:
- 育てやすさ:
- 価格(税抜)目安:500円~8,000円(ボリュームゾーン:1,000円~3,000円)
銀白色に近い薄緑色の葉を濃い緑が縁取る、剣状の美しい葉が特徴的な、上品でスタイリッシュな種です。耐陰性や乾燥耐性も比較的高いため、置き場所を選ばず空間を彩ることができます。流通量はそこまで多くないため、ホームセンターや一般的な園芸店で見かけることはやや少ないかもしれません。
サンセベリア・バキュラリス(Sansevieria bacularis)
- 人 気 度:
- 流 通 量:
- 育てやすさ:
- 価格(税抜)目安:500円~10,000円(ボリュームゾーン:1,500円~3,000円)
細長い円柱状の葉が特徴的な種です。ストレート部分をカットし葉差しされているタイプの流通が多く、スタイリッシュにインテリアを彩れます。また、強い耐陰性があるため暗めの場所でも枯れることはほぼないのもうれしいポイントです。とはいえ、徒長すると「ひょろひょろで不格好なうえ自立できずに横に倒れてしまう」ため、明るめの場所で管理するのがおすすめです。
バキュラリスとして流通している量はあまり多くない一方で、「スタッキー」「シリンドリカ」といった、同様に円柱状の葉をもつ品種として流通してしまっていることが多々あるので購入時には注意が必要となります。
サンセベリア・キルキー・シルバーブルー(Sansevieria kirkii ‘Silver Blue’)
- 人 気 度:
- 流 通 量:
- 育てやすさ:
- 価格(税抜)目安:1,000円~50,000円(ボリュームゾーン:5,000円~12,000円)
銀青色の葉が非常に美しい人気の種。葉の縁が緩やかに波打った舟状の葉がロゼット状に広がる葉姿も美しく、インテリア性の高さは抜群です。成長そのものはゆっくりですが、丈夫で大きく成長する種でもあります。明るい室内で管理することで、美しい葉色と、ゆっくりと優雅に生育する様子を長く楽しむことができます。成長の遅さ故に、人気の割に流通量が少なくなっています。
我が家のサンセベリア(サンスベリア)
サンセベリア・ローレンティー・コンパクタ(Sansevieria trifasciata ‘Laurentii Compacta’)
- 人 気 度:
- 流 通 量:
- 育てやすさ:
- 価格(税抜)目安:500円~15,000円(ボリュームゾーン:1,000円~4,000円)
ローレンティーの小型園芸種です。たんにローレンティーを小さくしたという葉姿ではなく、葉幅がやや広く、ロゼット状に葉が展開するようになっています。葉の長さは~30㎝程度に収まることがほとんどで、テーブルグリーンにしやすいサイズで収まるのも魅力的です。
サンセベリア・ゴールデンハニー(Sansevieria trifasciata ‘Golden Hahnii’)
- 人 気 度:
- 流 通 量:
- 育てやすさ:
- 価格(税抜)目安:300円~10,000円(ボリュームゾーン:1,200円~3,500円)
鮮やかな黄色の覆輪が映える小型(~20㎝程度)の美種です。黄色の斑の範囲が広いものが多く、明るい空間を演出するインパクトがあります。100円ショップで見かける(300円商品ですが…)ことがあったり、ホームセンターでも比較的よく見かけたりする種です。斑の入り具合は個体による差が大きいので、派手目のものからやや落ち着いたものまで好みに応じて株選びをすることができます。
我が家のゴールデンハニーについての詳細はこちらで紹介しています。良ければ合わせてみてみてください。
サンセベリア・グリーンハニー(Sansevieria trifasciata ‘Green Hahnii’)
- 人 気 度:
- 流 通 量:
- 育てやすさ:
- 価格(税抜)目安:300円~10,000円(ボリュームゾーン:1,200円~3,500円)
シルバーがかった落ち着いた葉色と柔らかな横縞模様が特徴の小型(~20㎝程度)の種です。ゴールデンハニーと同じく、100円ショップで見かけることも多く、ホームセンターでも比較的よく見かけます。斑のない種なので派手さはありませんが、シックに空間を演出できます。また、耐陰性も非常に高いのでテーブルグリーンとしてもおすすめです。
サンセベリア・シリンドリカ(Sansevieria cylindrica)
- 人 気 度:
- 流 通 量:
- 育てやすさ:
- 価格(税抜)目安:100円~20,000円(ボリュームゾーン:1,500円~4,000円)
バキュラリスと同様に細長い円柱状の葉が特徴的な種です。葉の太さはバキュラリスよりも太めで、スタッキーよりは細めです。葉が放射状に延びた大型の株や、複数本を編み込みされたものも見かけますが、多くはストレート部分をカットし葉差しされているタイプです。耐陰性はあるものの、トリファスキアータ系と比べると徒長しやすく、明るめの場所で管理するほうが良い点もバキュラリスと同様です。
バキュラリス同様、同じ様な円柱状の葉をもつ品種として流通してしまっていることも多々ある点にも注意が必要です。
我が家のシリンドリカも細身で成長しているので、本当はバキュラリスなのかもしれないです。環境が悪くて徒長してるのかな?
日本で「サンセベリア・スタッキー」として販売されているもののほとんどは別品種です。中でも、100円ショップやホームセンターなどで「スタッキー苗」として販売されているものは特にその可能性が高いです。大半はこのシリンドリカであると思ってください。
サンセベリア・サムライ(Sansevieria ehrenbergii ‘Samurai’)
- 人 気 度:
- 流 通 量:
- 育てやすさ:
- 価格(税抜)目安:1,000円~25,000円(ボリュームゾーン:2,000円~5,000円)
「日本刀をイメージ」させるシャープな舟状の葉がロゼット状に広がる美形が特徴です。葉の縁に入る赤褐色のエッジラインも美しく、りりしさを引き立たせています。「侍」のイメージにぴったりなスタイリッシュさから根強い人気がある種です。
サンセベリア・サムライドワーフ(Sansevieria ehrenbergii ‘Samurai Dwarf’)
- 人 気 度:
- 流 通 量:
- 育てやすさ:
- 価格(税抜)目安:1,200円~20,000円(ボリュームゾーン:2,000円~4,000円)
サムライの矮性種(ドワーフタイプ)で、舟状の葉がロゼット状に広がります。ややずんぐりした肉厚な葉姿がカッコ良さと愛らしさを併せ持つ人気の種で、斑入りの品種はいまでも高値で取引されています。小型品種ということで、机上などにも配置しやすいのもポイントです。人気、流通量とも通常のサムライよりもこちらのほうが高くなっています。サムライよりもやや寒さと加湿に弱い点には注意が必要です。
サンセベリア・マッソニアナ(Sansevieria masoniana)
- 人 気 度:
- 流 通 量:
- 育てやすさ:
- 価格(税抜)目安:1,500円~35,000円(ボリュームゾーン:3,000円~8,000円)
「ホエールフィン(クジラのひれ)」とも呼ばれる、幅広で大きめの葉を1~3枚の少量展開させる特徴的な種です。その独特なフォルムからくる存在感から、インテリアのアクセントとして優れています。非常に太い地下茎を持ち、植え替えなどで地下部をいじられるとその株は成長を止めてしまうなど、見た目以外にもほかのサンセベリアとはやや異なる性質を持っているのも面白いところです。
我が家のマッソニアナについての詳細はこちらで紹介しています。良ければ合わせてみてみてください。
サンセベリア・ボンセレンシス(Sansevieria boncellensis)
- 人 気 度:
- 流 通 量:
- 育てやすさ:
- 価格(税抜)目安:300円~15,000円(ボリュームゾーン:2,000円~5,000円)
人の指のようなやや太めの円柱状の葉が、扇状や螺旋状に広がる種です。葉の形や展開の仕方は個体差が大きいので、「どんなふうに成長していくか」を楽しめるのも魅力的です。徒長させてしまうと貧弱で不格好になってしまうので、できるだけ明るめの室内での管理がおすすめです。
サンセベリア・フランシシー(Sansevieria francisii)
- 人 気 度:
- 流 通 量:
- 育てやすさ:
- 価格(税抜)目安:1,200円~20,000円(ボリュームゾーン:2,000円~8,000円)
細めの円筒状の葉を螺旋状に展開させていく種で、ぱっと見「パイナップル?」というような葉姿をしています。葉先がとがっていて、見た目のかわいらしさとは打って変わって触れると攻撃的なので気を付けてください。耐陰性もそれなりにありますが、光量不足になると葉色が薄く弱々しい姿となり、そのまま放っておくとひょろひょろと触角のように徒長して非常に不格好になるので注意が必要です。
サンセベリア・モトムケニア(Sansevieria cylindrica ‘Motum Kenya’)
- 人 気 度:
- 流 通 量:
- 育てやすさ:
- 価格(税抜)目安:300円~20,000円(ボリュームゾーン:3,000円~9,000円)
放射状に延びた肉厚の葉が特徴のサンセベリアで、成長すると素晴らしい造形美を見せてくれます。その美しさから人気の種ですが、流通量はそれほど多くないのが現状です。我が家のモトムケニアはまだまだ赤ちゃんなので、大きくなるのをゆっくり待ちたいと思います。
サンセベリア・シルバークラウン(Sansevieria hybrid ‘Silver Crown’)
- 人 気 度:
- 流 通 量:
- 育てやすさ:
- 価格(税抜)目安:2000円~20,000円(ボリュームゾーン:2,000円~5,000円)
白みがかった緑に濃い緑の模様が入る円錐型の葉が放射状に広がる美しい種です。明るく清潔感のある雰囲気を出してくれます。光は大好きですが、直射日光に当ててしまうと葉焼けの原因になるので注意が必要です。また、多湿、低温には弱めなので冬場の管理には注意が必要です。
サンセベリア・ピングイキュラ (Sansevieria pinguicula)
- 人 気 度:
- 流 通 量:
- 育てやすさ:
- 価格(税抜)目安:1,500円~50,000円(ボリュームゾーン:4,000円~8,000円)
「サンセベリアの女王(クイーン・オブ・サンセベリア)」と呼ばれる、美しい葉姿の種です。芽の下から根を伸ばすことにより、株が少し地上から浮いていることが多く、「ウォーキング・サンセベリア」とも呼ばれます。ほかのサンセベリアと違い、地上にランナーを伸ばすことで子株を増やしていくのも特徴的です。人気に反して流通量が少ないので、大型の美個体は高額になりやすいので注意してください。
我が家のピングイキュラについての詳細はこちらで紹介しています。良ければ合わせてみてみてください。
サンセベリア・キルキー・プルクラ・コパトーン(Sansevieria kirkii var. pulchra ‘Coppertone’)
- 人 気 度:
- 流 通 量:
- 育てやすさ:
- 価格(税抜)目安:1,000円~25,000円(ボリュームゾーン:2,000円~8,000円)
サンセベリア唯一の銅葉の種です。基本的に緑の葉を持つサンセベリアの中で、枯れているのかと思うような茶褐色の葉色をしています。また、キルキータイプに共通の、柔らかく波打つ葉形も魅力的です。ホームセンターや一般的な園芸店ではあまり見かけませんが、ネットでの流通はそれなりに確認できます。
我が家のコパトーンについての詳細はこちらで紹介しています。良ければ合わせてみてみてください。
個性あふれるサンセベリアの世界
数多くあるサンセベリアの中から、我が家で育てているものを中心に紹介させていただきました。サンセベリアは丈夫で育てやすいだけでなく、種によって「同じ植物なの?」と思うほど葉色・佇まいなどに多様性があります。
今回紹介した種以外にも、たくさんの個性的なサンセベリアが存在しています。ぜひ気に入った種を選び、長寿命なサンセベリアを長く大切に育ててあげてください。きっと「これは!」と思う種があるはずです。








コメント